一般社団法人日本ファインセラミックス協会は、ファインセラミックスに関する情報の収集及び提供や研究を広く行い、産業の拡大発展のためにさまざまな活動を進めてまいります。

3月5日第4回見学会が名古屋大学ナショナルコンポジットセンター様で実施されました。この見学会は広報委員会交流企画分科会の企画で、20名の参加者がありました。

　名古屋大学ナショナルコンポジットセンター（NCC）様は2012年4月に設立され、昨年6月に稼働したばかりですが、産学連携（11社）プロジェクトの拠点として活発に活動されています。

　その後、会場から歩いて約10分離れたナショナルコンポジットセンターに移動し、施設を見学しました。熱可塑樹脂を母材とするCFRTP（用途は次世代自動車の構造部材）の生産・成型加工技術を開発するために導入された3500tプレスの大きさには驚くばかりでした。また、施設内の実験室では3500tプレスでCFRTPを成型している様子を撮影したビデオを見ることができ、実際に装置が運転されている様子がよく分かりました。

　さらに、耐雷試験装置を見学しました。複合材料の用途として想定している航空機や風車に対する雷への影響を評価できる装置としては、世界にたった1台しかない設備とのご説明で、貴重な設備を見学することができました。

　盛りだくさんの内容で、充実した2時間半の見学会となりました。また、見学させていただいた研究施設や運転中の様子を撮影したビデオを見て、参加された皆様から活発に質問が出され、高い関心を持って参加して下さったことを実感しました。参加された皆様にとって、今後の企業活動に有意義な見学会になったのであれば、幸いです。
　最後になりますが、石川先生のご親切な対応と、見学会にご参加いただいた皆様のご協力に、心より感謝いたします。また、これからもタイムリーで皆様の関心にそった見学会を企画したいと考えていますので、今後ともよろしくお願いいたしますす。