10月16日JFCA第3回見学会が東洋アルミニウム株式会社日野製造所で実施されました。この見学会は広報委員会交流企画分科会の企画で、24名の参加者がありました。
東洋アルミニウム株式会社様は、アルミニウム製品では世界のトップクラスであり、世界各地に生産拠点を構えております。その中でも日野製造所では、最新の技術を導入したアトマイズ法により、ミクロン精度のアルミパウダーを均一な粒度で製造を行っており、各種の自動管理装置や品質検査機器などは同じ粉末を扱うセラミックス業界の参考になると考えられます。また、高純度窒化アルミニウム粉も同製造所にて生産されています。企業などからの見学は多くなく、貴重な機会を活かして見識や議論を深められます。
当日は、製造所長の田中様によるご挨拶と東洋アルミニウム様のご紹介、東洋アルミニウム日野/新庄(奈良)製造所様の概況ビデオ上映、生産技術グループ課長代理の中島様による日野製造所様の製造工程や製品概要についてご説明いただきました。
その後、用意していただいた保護具を着用し2班に分かれて日野製造所の設備を見学しました。アルミニウムパウダーの製造工程では、アトマイズ法によりアルミニウム地金を溶融・噴霧する工程を見学しました。分級を行うサイクロンは建屋の外から規模感を実感でき、粉末作業場では実際の梱包を至近距離から見学しました。窒化アルミニウム粉末の製造工程では、各種アルミ粉末を製造している利点を生かした出発原料から実際に窒化する工程、そして窒化されたブロックを粉砕して粉末を得る工程を見学しました。また、検査室においては、上記の工程管理や製品管理に用いられる各種分析装置の説明を受けました。工程見学を通して、粉塵爆発に備えた安全管理に大変気を使っている様子も伺えました。
約3時間の内容でしたが、工程見学中や質疑応答でも質問が途切れることはなく、参加者が高い関心を持っていたことが実感されました。また、最寄りの近江鉄道日野駅からのアクセスがタクシーであり、さらに電車の本数が少ないことから終了時間の制約があるのにも関わらず、時間ギリギリまで東洋アルミニウムの方々と話し込まれる参加者の姿が印象に残る見学会となりました。
最後になりますが工場見学や技術紹介でご親切に対応いたいだたいた日野製造所関係者の皆様、見学会開催までご尽力いただきました業務管理部の井原様、澤井様、見学会にご参加いただいた皆様のご協力に、心より感謝いたします。
これからもタイムリーで皆様の関心にそった見学会を進めてまいります