11月2日JFCA第3回イブニングセミナーがJFCA会議室で実施されました。
トレンドの話題について理解や議論を深めていただくために、JFCAではイブニングセミナーを開催しています。今回は、東京大学 大学院 新領域創成科学研究科
人間環境学専攻 准教授 森田先生から「圧電アクチュエータに関する研究紹介」についてご講演いただきました。
日本の誘電体関連製品は圧倒的な強さを示していますが、このトレンドがどのように進化していくかは高い関心があるところです。このような背景を踏まえて圧電アクチュエータについてのご解説をいただくとともに、最新の研究内容についてご講演をいただきました。
ご講演では、圧電アクチュエータの基本特性を提示いただいた後に、駆動原理に共振現象を取り入れて入力電圧や温度上昇を大幅に低減にした共振駆動型SIDMアクチュエータについてのご説明をいただきました。また、更なる小型化に対する圧電厚膜製造プロセスや圧電材料の振動特性評価法についてもご説明いただきした。森田先生のご講演資料では最新の研究成果である数式やグラフと並んで写真や動画が提示されており、内容を深く理解することができました。
懇親会に移ると森田先生の気さくなご対応に参加者からは途切れることなく質問が発せられました。参加者の本質を突いた質問に、森田先生からは「もう少しレベルの高い話をしても良かったかも」との感想を漏らされるなど、ディスカッションの場とはいえ打ち解けた懇親会ならではの雰囲気に包まれました。
誘電体の世界は奥が深く、今回の圧電関係のご講演内容だけを取り上げても興味が尽きず、まだまだご紹介すべき内容が沢山あると感じました。
森田先生とセミナーにご参加いただいた皆様に心より感謝いたします。