5月20日JFCA第1回見学会が国際ナノアーキテクト二クス拠点(MANA:International Center for Material Nanoarchitectonics )。この見学会は広報委員会交流企画分科会の企画で、21名の参加者がありました。
MANAは、文部科学省の「世界トップレベル研究プログラム(WPI)」最初の拠点の一つとして2007年に発足し、ナノマテリアル、ナノシステム、ナノパワー、ナノライフの分野で新材料開発を先導した成果が高い評価を受けています。新材料の開発においてはナノテクノロジーが重要な役割を果たしていますが、このナノテクノロジーの新たなパラダイムを「ナノアーキテクト二クス」と定義して研究を進めています。本施設を見学することによりナノマテリアルとナノシステム分野を中心に、世界中の研究者を引き付けるMANAにおけるイノベーションを体感し、見識や議論を深められます。
当日は、オーディトリアムにおいて中山事務部門長からMANAの概要説明と研究ピックアップのご紹介からスタートしました。外国人研究者が54%を占めるのは、世界トップレベルの高い研究水準であるとともに、充実した研究設備と技術スタッフ(公用語は英語)にもよるところが大きいとの説明に皆の関心が寄せられました。
その後、全員で5つの研究室を見学しました。「グラフェン類似の酸化物ナノシート開発と応用」「全固体リチウム電池」「TEMによる先端ナノスケール材料の微細構造評価と物性評価」「MANAファウンドリのアクティビティ」「マルチプローブSPMの開発と神経模倣型材料ネットワークの探索」について、それぞれの研究者から、研究の概要と成果や研究設備についての詳細な説明がありました。研究の成果や設備を間近で見られるのは、大変貴重な経験でした。
研究室見学後は、オーディトリアムに戻り説明頂いた責任者の方々も参加しての質疑応答となりました。参加者が興味を持った分野に対して多種多様な質問が発せられ、丁寧にお答えいただき、研究内容の質の高さと合わせて満足度の高い見学会となりました。
最後になりますが見学会開催にご尽力いただきました中山様、小林様、見学会にご参加いただいた皆様のご協力に、心より感謝いたします。
これからもタイムリーで皆様の関心にそった見学会を進めてまいります。