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日・米・加、コーティングで合意

(7月11日、日・米・加が先進コーティングでMOU合意)
今年4月に発足した先進コーティングアライアンス(Adcal、38社)及び産業技術総合研究所の関係者は、6月下旬から7月上旬にかけて米国のNY州立大学ストーニーブルック校・溶射研究センター(CTSR)、カナダのトロント大学・先端コーティング技術センター(CACT)という先輩格の先進コーティング研究センターを訪問し、日本・米国・カナダの技術交流促進でMOU(覚書)締結に合意した。
(米国、カナダ)
米国CTSR(1996年)は、米国唯一の溶射技術のプロセスから評価までを行う研究拠点で、古くから企業と研究コンソーシアムを形成し、航空機産業、重工業を中心に米国内外から31 社の企業(日本からは三菱重工)が参画。長い歴史をもつだけあり、実験装置や各種物性評価装置が揃う。
カナダCACT(1998年)は、先進コーティングの材料製造プロセスのシミュレーションやプロセス開発を中心に研究開発。また、最新鋭の分析機器が揃う先進材料評価オンタリオセンター(OCCAM)をもつ。
(コーティングはオップションでない)
英国は、一昨年、先進コーティングの推進について、「今こそ、戦略的変化の時:英国表面工学及び先進コーティング産業」を発表し、今年に入り、総額3.2億円(£2 million)の補助金をつけFS調査を開始。既に英国のコーティング産業は、英国の先進製造の競争力を向上させ、航空宇宙、モータ、エネルギー、医療分野で効果大、その経済効果は£11billion(1.8兆円)相当の価値と試算。
(2016年のトップ技術)
米国市場調査会社、Research & Markets社の「化学・先進素材の2016年トップ技術」では、トップ10のうち3件を先進コーティング技術が占めた。
http://www.businesswire.com/news/home/20160517005777/en/2016-Top-Technologies-Chemicals-Advanced-Materials--
今日、先進コーティングは、決して補助的なオップション技術でなく、今後の製造プロセスで必要不可欠な技術である。そして、先進コーティングの価値を安売りしない、良いものを高く売るという姿勢が大事である。






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