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日・米・加、コーティングで合意



(7月20日)アンテナは高く、高く、そして素直に



日本企業のグローバル販売比率は、7割、8割と急上昇である。村田製作所の投資家情報では、2016年の地域別売上の日本市場は6.5%。一方、以前から気になっている日本の新聞、大半が日本企業や日本市場の記事ばかりである。



 古希を過ぎて同窓会へ出席するようになったという前田先輩からのコラム記事(週刊インテリジェンスダイジェスト426号)が届いた。2016年6月28日、中国初の7090人乗り国産小型ジェット旅客機ARJ21が営業運行を開始、中国はもちろんのこと欧米でも話題になった。ただ、日本でもニュースになったが、どういう訳か読売・朝日・毎日の各紙には載らなかった。しかも、日本の記事内容には問題が少なくなかったと言う。どうも欧米と日本の報道の仕方には全体として雰囲気に違いがあり気になる。



日本では国産初のジェット旅客機MRJが話題であるが、中国もARJ21150170人乗りのジェット旅客機 C919の開発を推進している。記事では、中国の商用飛行は大幅にずれ込んだというが、MRJも4回納入を延期、5年以上遅れている。GE製エンジンを使い海外技術を多く使っているというが、MRJも米PW製のエンジンを使っている。ARJの海外受注はアフリカの一部に限られているというが、中国の場合は内需が大きく、すでに300機以上の受注がある。それが中国の航空機産業の一つの大きな優位点で、日本の記事では中国航空機産業を誤解する人が多いのではないかと懸念する。こんな時は、中国共産党中央委員会の機関誌「人民日報」の海外版「日中新聞」(日本語)が便利である。



http://www.infochina.jp/jp/ or http://j.people.com.cn/



ロイター通信は、向こう20年間の中国における商用ジェット機需要は5580機、総額にして7800億ドル(80兆円)に上るとボーイング社の予測を伝えた。ウォール・ストリート・ジャーナル、英ガーディアン紙、ロイター通信の記事は、いずれも中国人の記者によるもののようであると言う。人口が多いので世界中で中国人が活躍しても不思議ではないが、英語の情報・コンテンツも中国人の手によるものとなるとなかなか厄介であると締めている。



 









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