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平成28年度第3回見学会
NITE蓄電池評価センター

NITE見学会
11月28日JFCA第3回見学会が、独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE) 国際評価技術本部 蓄電池評価センター(NLAB: National LABoratory for advanced energy storage technologies)で実施されました。この見学会は広報委員会交流企画分科会の企画で、18名の参加者がありました。

NITEは、製品安全分野、化学物質管理分野、バイオテクノロジー分野、適合性認定分野、国際評価技術分野の5つの分野において、経済産業省など関係省庁と密接な連携のもと、各種法令や政策における技術的な評価や審査などを実施しています。国際評価技術本部では、今後、大きなビジネスの発展が期待される新技術の評価技術を世界に先駆けて確立しています。このうち蓄電池評価センターでは、リチウムイオン蓄電池などの大型蓄電池システムの性能や安全性を確保するために民間で整備することが困難な大規模な試験評価施設を今年4月から運用しています。

見学会当日は連携規格室長の松尾様よりNITEの概要、政策的背景、大型蓄電池に関する動向についてのご説明がありました。特に大型蓄電池及び大型蓄電池システムの構成と定置用蓄電池システムの活用事例では、この分野がまだまだ伸びていき、それに伴って適切な評価が重要であることが理解できました。

つづいて見学に移りました。世界最大規模の恒温型チャンバーでは、その大きさに圧倒されるだけでなく、自由にカスタマイズした試験が可能であること、発火燃焼や爆発が起きた場合でも安全対策がきちんととられているとの説明を受けました。続いて機能別実験棟に移動して、東日本大震災や阪神淡路大震災などの地震波を再現した地震波再現試験室、トラックなどでの輸送状況が再現できる輸送振動試験装置、落下時の破損状態を観察できる落下試験室、釘状の先端などで破壊が可能な圧壊試験装置を見学しました。それぞれの専用試験室は、複数のユーザが同時に使用できる機密性に配慮したレイアウト構造になっており、細やかな気配りが行われていました。

見学終了後には、装置においてどのような試験が行われたかを動画で見ることができ、より具体的な状況を理解することができました。これらの設備は蓄電池試験のみならず、耐爆性能を有する試験施設としての利用可能とのご説明には、皆の関心が寄せられました。質疑応答では、具体的な試験内容から、認証制度にいたるまで多岐にわたる質問が寄せられ、貴重な機会を活かした見識や議論を深めることができました。

最後になりますが見学会開催にご尽力いただきました松尾様、当日ご対応いただいた皆様、見学会にご参加いただいた皆様のご協力に、心より感謝いたします。
これからもタイムリーで皆様の関心にそった見学会を進めてまいります。





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