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平成30年度第4回見学会
川崎重工業株式会社

川崎重工見学会
 11月26日JFCA平成30年度第4回見学会が、川崎重工業株式会社明石工場及び西神戸工場(兵庫県明石市、神戸市)で実施されました。この見学会は交流企画委員会の企画で25名の参加者がありました。

 川崎重工業は、船舶・鉄道車両・航空機・ モーターサイクル・ガスタービン・ガスエンジン・産業プラント・油圧機器・ロボットなど輸送用機器・エネルギー・産業用設備・レジャーと多彩な事業を展開する日本を代表する総合エンジニアリングメーカです。
 その中でも産業用ロボットは50年の歴史を持ち、小型汎用から超大型サイズまで様々なサイズのロボットを生産しており、組立・ロード/アンロード・ハンドリングなどの汎用ロボットから、クリーンロボット・医薬/医療向け・塗装用・溶接用など特化した分野でも使用されています。また、航空・宇宙・自動車・食品産業から電子部品や素材産業など、あらゆる産業分野で自動化のために必要不可欠な存在です。

 見学会当日は、明石工場に集合しました。技術研究所 材料研究部長 井頭様からのご挨拶に続き、材料研究部の田中様より川崎重工業及び明石工場のご紹介をいただきました。その後、バスを利用してモーターサイクルのテストコースなどがある構内を産業用ロボット組立工場にまで移動しました。
 産業用ロボット組立工場では、組立、オプション、検査に分かれている工程にて、ジャスト・イン・タイム生産方式で製造が行われていました。大小多品種のロボットを同一ラインで製造する組立工程では、台車を有効に活用しており、マーシャリングや工具配置などにも工夫が凝らされていました。また、クリーンルーム用クリーンロボット組立工程、顧客の仕様に合わせたオプション組立工程もあり、ロボットが必要とされる様々な用途に対応できるようになっていました。
 明石工場の見学を終了後、バスにて西神戸工場へ移動しました。

 西神戸工場ではロボットショールームで各種ロボットのご説明を受けました。自動車組立工程では実際の車体フレームをイメージしたラインで、ロボットが様々な方向から稼働して組立を行っており、特に車体の溶接には摩擦攪拌接合を使用して効率化を図っていました。パレッタイジングロボットは、一度に沢山のビールケースを素早く移動する様子を見学することができました。また、医薬・医療向けロボットでは、オールステンレス7軸のロボットが稼働しており、クリーン化に寄与している様子がうかがえました。同じクリーン用途でも半導体製造ラインで活躍する水平多関節型のロボットでは、素早くウエハーを移動することが可能なロボットの動きを見学できました。さらに、双腕のスカラロボットでは、ピザやお寿司の調理するデモを見学することができました。このスカラロボットは人と同じ空間で作業できることが特徴で、人と接触しても安全なようにアーム部に柔らかい素材を使用しており、実際に触って確認をいたしました。
 会議室に戻って質疑応答を行ったあと、バスにて西明石駅に移動して解散となりました。

 ロボットの製造工程と、そのロボットが実際のユーザーでどのように使用されているかの両方を見学でき、メーカーの視点でも、ユーザーの視点でもロボットを見ることができた見学会となりました。

最後になりますが、見学会開催にご尽力いただきました材料研究部の井頭様、田中様、当日ご対応いただいた皆様、見学会にご参加いただいた皆様のご協力に、心より感謝いたします。
 
これからもタイムリーで皆様の関心にそった見学会を進めてまいります。





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