早いもので、今年も残すところ3日となりました。皆様の2018年はどんな年だったでしょうか。恒例の今年のJFCA十大ニュースです。引き続き、来年も宜しくお願い致します。
1.ファインセラミックス生産額、過去最高の3兆円
JFCA産業動向調査委員会は、昨年のファインセラミックス生産額が、過去最高の3.01兆円(対前年度比10.6%増)と発表。エネルギー・環境の時代の要請に応えるセラミックスへの期待大。
2.室町会長がUSACAのHolowczak 会長を迎える
12月の高機能セラミックス展の基調講演者としてUSACA(米国先進セラミックス協会)会長が来日し、JFCA室町会長と親交を深めた。米国の関心事は、CMC、エネルギー、オプトセラミックス等の構造材料。
3.大学、国研がJFCAへ入会
10月の会員規則改正(会費免除)でJFCA賛助会員として大学、国研が入会。これにより産学連携の強化と基礎研究から製品までのサプライチェーンが繋がりセラミックスの研究開発が大きく前進。
4.欧州セラミックスセンターと協力覚書
12月の高機能セラミックス展で欧州セラミックスセンター(Pôle Européen de la Céramique :PEC)との情報交換MOUにBoulle、矢野両専務が署名。米国USACAに加え、欧州との連携を強化。
5.省エネルギー分野での国際標準の推進
経済産業省から3年計画でGaN結晶の転位検出方法に関する国際標準化調査研究(2,600万円)を獲得。日本が強みを持つ省エネルギー分野でのセラミックス市場拡大に大きく貢献。
6.TC150(外科用インプラント)太田教順がコンビーナに就任
ISO/TC150(外科用インプラント)/WG14(インプラントの力学試験用モデル)の新規コンビーナに東北大学・流体科学研究所 太田信教授が就任。医療分野での日本の貢献が期待。
7.JFCA冠講座を東京工業大学に新設
9月末から1ケ月に渡り8名の会員企業講師による単位認定の冠講座を開設。大岡山とすずかけ台キャンパスをつなぎ、日本が強いセラミックス産業と技術動向について50名近い学生が受講。
8.セラミックス複合材(CMC)コンソーシアム発足
5月のCMCコンソーシアム発足総会後、会員企業は21社と予想を超え革新素材への期待大。ターゲットの航空機以外にも原子力、発電、産業機器へ広がる市場展開を期待。一昨年発足の先進コーティングアライアンス(ADCAL)も46社と会員数が倍増。
9.大学初の合宿セミナーの開催
JFCA合宿セミナーは、初めて大学(東京工業大学)で開催し講義が分かりやすいと好評、CMCコンソーシアムもCMC基礎講座を合宿形式で開催(東京工科大学CMCセンター)。
10.欧州Studyミッションの派遣
4月、三大展示会のひとつ、Ceramitec 2018(ミュンヘン)に併せてFraunhofer IKTS(セラミックス技術・システム)研究所、フォルクスワーゲン電気自動車工場、独・Microceram社等へ初の海外視察と意見交換。
(会員専用HP)
今月、①市場レポート2018、②欧州セラミックスセンター概要、③高機能セラミックス展基調講演資料(トヨタ、USACA)をアップ。
皆様、良いお年をお迎え下さい。ありがとうございました。