第4回関西高機能セラミックス展が5/22(水)~24(金)にインテックス大阪で開催されました。JFCAは主催者であるリードエグジビションジャパンの共催者として第1回から協力をしています。東京で行われる高機能セラミックス展に比較してやや小規模ですが、同じ関西高機能素材Week内の高機能プラスチック展、高機能金属展、高機能フィルム展、高機能塗料展、接着・接合EXPOも同時に訪れることが可能です。
パイロットコーポレーション、浅田鉄工、トリオセラミックスなど、原料・製品・加工・生産設備・評価機器関連の企業と産総研、JFCCが出展し、外国企業も多数出展しました。
また、展示会場内では、高機能セラミックス展基調講演として、トヨタ自動車(株)森元秀氏による「自動車用材料の動向と期待」が東京展に引き続き行われましたが、約500名の聴講者が集まり、大盛況でした。セラミック専門技術セミナーとして、(株)村田製作所、日本ガイシ(株)、京セラ(株)による3テーマ、CMC(セラミックス基複合材料)専門技術セミナーとして、東京工科大学香川先生、JFCC、JAXAによる3テーマが行われ、いずれも多くの方々にご参加いただきました。
JFCAのブースでは、ファインセラミックス製品が現在既に社会の多くの分野で実用化されていることをアピールするために、エレクトロニクス・車載・環境・ライフスタイルの各分野別のファインセラミックス応用製品例を展示しました。また、JFCAの活動紹介として、テクノフェスタ、見学会、セミナー開催等の紹介と産業動向調査や調査研究活動を紹介しました。FC Roadmap2050の展示には多くの注目が集まりました。JFCAの技術振興賞や地域賞受賞者展示パネルにも活発なご質問をいただきました。展示した製品や展示パネルの内容について、来場者との間で多くの質疑応答や情報交換が行われました。今回はJFCAブースに隣接して、CMC関連のブースを設けました。東京工科大学CMCセンター、内閣府SIP(科学技術振興機構)とCMCコンソーシアムが共同で出展したものです。出展ブースには、訪問者が途切れることなく大変盛況でした。CMCコンソーシアムの共同展示ブースを設けたことで、お互いの来場者にとって効率よく見学や議論ができ有益であったように思いました。
入場者数は関西高機能素材Weekとして3日間で28,000人を超え、昨年度より3600人ほど増加し、セラミックスを含む素材分野に大きな関心があることが伺えました。関西展の特徴として、関西地域の企業を中心として中部から九州にわたる西日本の企業からの来場者が多いことです。東京展とは来場者の地域性が全く異なり、ファインセラミックスの最新のいろいろな情報を西日本の企業の方々に知っていただけることができました。
本展示会の特徴として、各業界の研究・開発・製造担当者との間で活発な情報交換が行えるだけでなく、高機能素材ワールドの他の高機能材料と競い合い、さらなるビジネスの拡大が可能です。JFCAもファインセラミックスの情報を幅広く発信する取り組みを続けてまいります。