10月2日に2019年度JFCA第3回イブニングセミナーがJFCA会議室で実施されました。
JFCAでは、トレンドの話題について理解や議論を深めて頂くために、イブニングセミナーを開催しています。今回は、中国のセラミック研究ではトップの清華大学におけるセラミックス研究について、李敬锋先生から「清華大学におけるセラミックス研究」という題名でご講演頂きました。
また講演終了後には、先生に参加頂き参加者全体でフリーディスカッションを開催しました。
「清華大学におけるセラミックス研究」/清華大学 材料学院 教授 李敬锋先生
清華大学でのセラミックス研究の取り組み
清華大学は「セラミックス国家重点実験室」に指定され、中国トップのセラミック研究部署である。主な研究領域は、情報機能セラミックス材料・機能複合材料設計と新材料探索・高性能構造セラミックス・セラミック材料先進製造技術・エネルギー環境とバイオ材料の五部門を有している。
国家自然科学基金基礎科学センター項目には、材料を再構築した高性能高効率材料に向けた四つのテーマを推進している。
中国のセラミックス学会での研究状況、重点分野、最近の話題
中国セラミックス学会は1945年に設立され、傘下に21の専門部会を有している。理事長は高瑞平市で、李先生も常務理事として活躍されている。重要な研究機関には、清華大学のほかに、武漢理工大学・ハルピン工業大学・西北工業大学・上海ケイ酸塩研究所がある。
政府の科学技術政策でのセラミックス研究の位置付け
重点研究計画として六項目の材料領域がある。中国研究者の論文発表件数はアメリカに次いで第二位で、日本は六位である。
先生の研究について
先生の専門である圧電効果と熱電効果について、平易でわかりやすくご教示いただいた。
フリーディスカッション
講演会後のフリーディスカッションは参加者全員の自己紹介から始まり、その後、講師との個別の相談や参加者相互での情報交換などで話が盛り上がりました。日本に追い上げを図る中国の研究動向について、参加者が次のアクションに繋げられるディスカッションが出来たと思います。
最後になりますが、お忙しい中、清華大学 李敬锋先生とご参加いただいた皆様方に感謝を申し上げます。
