6月に入り、コロナもやっと落ち着いてきました。米国パートナー・USACA(ワシントン)のGlen専務も5月は在宅勤務と世界はボーダレスな社会。この間の騒動で思い出すのは、JFCA初代の鈴木治雄会長(昭和電工)の著書「昭和という時代」(中央公論社)で「日本はセンセーショナリズムと大衆享楽主義の国だから」、そして「日本人が日本人のなかの本当にいいものを認識する力がないんですね」と。報道に偏りがあると意識している人はどれだけいるか、噛み分けたい。
2月スタートした政府のマテリアル戦略委員会、先月15日の第2回委員会で提言を取りまとめ。委員会で議論された18の資料、参考資料はJFCA・HPにアップ、アクセスして下さい。
また、初の書面審議となった先月26日の第34回総会、第134回理事会は無事終了。残念なのは藤本先生(東大ものづくり研)の特別講演中止で先生の世界仮設、日本の総合力とオペレーション重視、欧州の表現力とデザイン・ブランド重視、米国の知識集約的な構想力、中国の労働集約な動員力、韓国の資本集約的な集中力、台湾の柔軟な切り替えと使い分けの転換力と、歴史認識なくして未来戦略なしの講演でした。
(JFCA協会表彰)
総会で表彰が出来ませんでしたので、表彰者を下記の通り御紹介させて頂きます。おめでとうございます。今後益々の御精進を期待しています。
〇技術振興賞
京セラ株式会社 安川 勝正 氏 他5名
功績:MLCC故障解析技術の開発および品質/信頼性改善への貢献
日本特殊陶業株式会社 勝 祐介 氏 他3名
功績:新規工具材料「BIDEMICS」の開発
〇功労賞:
東ソ−株式会社 植田 邦義 氏
功績:日本ファインセラミックス協会の運営貢献
(国際標準開発)
今月から、政府受託事業の国際標準開発が本格的にスタートし事務局は忙しくなります。国際ルールは守る側でなく作る側(提案)になってこそ初めてビジネスの醍醐味が味わえます。現在、次のようなテーマに延べ300名の企業委員が参画。
〇固体酸化物形燃料電池セル用セラミックス材料の特性試験方法
〇次世代パワエレ基板の動的熱特性評価方法
〇GaN結晶の転位検出方法
〇バイオセラミックスの生物学的多能性評価
〇海綿骨モデルを含む模擬骨周辺モデルの力学的測定法
〇外科用埋め込みインプラント、有限要素法による力学耐久性
〇AMによる患者適合性支援システム造形
〇白色LED用セラミックス蛍光体の性能評価方法
〇ファインセラミックスの薄膜反射率測定標準の耐候性保証
(米国調査団の中止)
9月の米国Ceramic EXPOに併せて、NASAグレン研究所センター、PennState Univ.訪問の米国調査団は、展示会の来年5月再延期に伴い中止。残念ですが、来春、再募集となります。
(HPを閲覧下さい)
全国に広がる会員のためHPでデータ、情報の公開と共有に努めていますので、時々、HPにアクセスして下さい。
・今後の行事日程はHP(年間スケジュール)
・JFCA報告書はHP(JFCA図書案内)
・海外動向はHP(会員専用:海外動向調査報告)
・毎月の活動報告はHP(専務の窓)。
最後に、第34回総会を終え引き続き、「会員の繁栄が、私たちの喜び」をモットーにJFCA Internationalで取り組んでまいりますので宜しくお願い致します。