11月、今年も残すところ2ケ月、コロナ、コロナで終わりそうですが、マスコミはコロナ禍後の市場は、急回復のV字型、低迷を抜けれないL字型、時間がかかるU字型、それとも二極化のK字型かとさや当て。米国大統領選報道と同じマスコミの日和見です。ただ、足元の日本は急ピッチな人口減で国内市場は縮小。例えば、2019年の65歳以上の高齢者人口は3588万人(総人口の1/3弱)、後期高齢者は1848万人(同15%)、寝たきり老人は2010年の170万人から2025年は230万人。2019年の出生数は86万人、ベビーブーム期270万人の1/3と、これが現実です。最近のデパート閉店や企業統合は縮小市場の結果で、コロナ禍?でない。今も今後もAll Japanでなく、Global Japan(海外市場に活路)が大事で、工業会も同じです。これには脱ハンコと同じで、日本の悪しき前例主義、官僚主義、横並び主義からの脱皮は必須。溺れたくなければ泳ぐしかないという割り切りの時期に来ています。
さて、先月は今年一番の忙しい月となりました。10月7~9日は関西高機能セラミックス展、予想以上の来客で立ち見のセミナーもありました。9日は、初めてのISO/TC206のweb総会で国際幹事のJFCAは大変、webの恩恵で出席者は4割増。来年総会はフランス、2022年はベルギー、2023年は日本と続きます。9月スタートのRoadmap2050編纂委員会は10チーム(6分野4領域)に分かれて議論。2050年の未来から振り返り、今、我々は何をしなければならないかの海図と羅針盤の調査、御期待下さい。また、応募中の電波透過、光透過材料の調査研究採択で新市場の出口も見えます。28日は、JFIS(FC標準化推進協議会)の総会が開催されJFCAとの統合採択。これにより標準調査、国際提案から標準取得まで一気通貫の体制となり戦略的な取り組みが強化されます。
今月は少し落ち着きますが、FCレポートの編集委員会、産業動向調査委員会、表彰委員会の理事会委員の開催、今月27日のハイブリッドセミナー(web+対面)は、米国セラミックス学会の大司会長(産総研)による日本と米国のセラミックス研究について講演、是非、経営層にも聴講頂きたいテーマです。また、9~10日はJST受託のセラミックスの高機能化と製造プロセス革新の産学共創(12.5憶円、5年間)の最終報告会、既に大学/会員企業との共同研究へと果実しています。
12月に入ると、すぐに高機能セラミックス展(2~4日、幕張メッセ)、色々な出会いと学習の場、繋がる場を提供。初日恒例の美味しいフランケンワインの交流会(無料)は、大変残念ですがコロナで中止させて頂きます。
秋も深まってまいりましたが、これからはコロナに加えてインフルエンザにも御注意、私は早々に予防接種を受けましたが、皆様、御自愛下さい。
以上