12月、忘年会シーズン到来ですが、今年は社会もメディアもコロナ一色で、世界中の活動が制限され人間がコロナに試されてます。心配なのは、人と人の関係にも影を落とすこと。忘年会のアルコール、「酒の一杯は健康のため、二杯は快楽、三杯は放縦、四杯は狂気」と言われますが、何事もホドホドが大事です。今年のコロナ流行も、それが全てでなくコロナに右往左往に振り回されることなく客観的な行動が求められます。
さて、先月、産業動向調査委員会は、2019年度のファインセラミックス生産総額は、米中貿易摩擦の影響で3.1兆円(対前年度比4%減)と発表。2020年度はコロナの影響で2.8兆円と予測。ただし、今年前半をベースとした見込み値で今年度は昨年度並みとみてます(添付資料)。25日はJFCA表彰選考委員会で例年の倍近い多数の応募に感謝。世界に誇れる日本の資源は人材、仕事への頑張りや功績についてしっかりとした評価が日本のセラミックスを強くします。27日はwebセミナーで米国セラミックス学会長による「日本のセラミックス研究の強みと弱み、米国との比較」は示唆に富むもので、米国関係者から日本論文の質の高さと安定感、バランスの取れた材料設計への称賛は嬉しいものですが、勝ち戦にはバランスだけでなく、もう一度ハングリーとサイエンスが必要です。
今月は、2日(水)~4日(金)、幕張メッセで高機能セラミックス展。初日の出展者・参加者との交流会(無料)はコロナで中止。残念ながら例年の美味しいフランケンワインはおあずけです。15日(火)は新しい企画、マテリアルインフォマティックスを支えるシミュレーションのスクール(1年間、無料)を開講します。スクールは文系理系を問わずシミュレーションを身近にするwebセミナーで、大学、国研、他業種企業から講師陣を迎えます。御期待下さい。また、下記の日程にあるセミナー、勉強会も開催されます。最近の話題は、1月2日から上映の新春映画セラミック王子、「陶王子2万年の旅(Ceramic Road)」は、コロナ禍の映画館ですがお勧めです。
(今月の日程:年間スケジュール(HP参照))
12月2日 CMCシンポジウム(幕張)
12月2~4日 高機能セラミックス展(幕張)
12月8日 第9回つくば国際コーティングシンポジウム(web会議)
12月11日 第2回Roadmap2050編纂委員会
12月15日 第1回シミュレーションスクール(有限要素法)
12月17日 ADCAL勉強会(ナノコーティング、表面化学修飾)
12月24日 イブニングセミナー(量子コンピューター)
(新春映画:セラミック王子の紹介)
日中合作の新春映画で、2万年の歴史を通し壮大な人類史をひも解いたドキュメンタリー。縄文、中国、メソポタミア、ギリシャ、エジプト、ヨーロッパへと人類の知恵を集めながら発展し、現代ではファインセラミックスとして人類を宇宙にまで連れて行く。セラミックの変遷を追い、人類の果てない探究心と進歩を描き出す、ATP賞ドキュメンタリー部門優秀賞。
映画『陶王子 2万年の旅』 【公式HP】
http://asia-documentary.kir.jp/ceramics/
(年末年始の体制)
例年と同じく、カレンダーどおりです。
今年の冬は、平年並みの気温予報ですが、皆様、年末の多忙な仕事の中で風邪など召されませぬよう御自愛下さい。