3月11日に第4回日本ファインセラミックス協会シミュレーションスクール(WEB)が開催され約80名の方が聴講されました。
山崎氏は、京都大学工学部機械工学科修士課程修了後、新日本製鉄(株)に入社され、先端技術研究所、設備・保全センター等を経て、現在は日本製鉄(株)技術開発本部プロセス研究所にて、主に数値解析を用いた鉄鋼連続鋳造プロセスの最適化に関する研究開発に従事されています。
第4回は、計算機シミュレーションを用いた鉄鋼連続鋳造プロセスの最適化について、ご講演頂きました。始め、セラミックス技術者には馴染みの薄い連続鋳造について、ご説明頂いた後、本題に入り、溶鋼を鋳型に注入後、溶鋼が鋳型周囲から凝固する一次冷却過程での凝固不均一が鋳型短辺形状に依存し、その形状をマルチテーパ形状にすると凝固不均一が改善されることを凝固シェルの変形解析モデルより示され、さらに、鋳型下の二次冷却過程において、冷却スプレー水の挙動を粒子法流動解析を用いて可視化することにより、鋼材幅方向に冷却の不均一が生じることを明らかにし改善方法を見出したことをご紹介くださいました。
本スクールは1回/月のペースで1年間開催します。次回も企業(ブリヂストン)の方から、タイヤ開発を支える予測技術について、ご講演いただきます。
引き続き、皆様のご参加をお待ちしております。