今月は、新年度、新学期の月です。JFCAも今月から国際標準化推進協議会(JFIS)を吸収し新生JFCAとなります。国際標準化は、コストダウンや市場拡大(1億人から70億人市場)が期待できます。つまり、「技術で勝って、ルールで負ける、事業で負ける」ことのないように汗を流さないといけません。現在、40歳以下のISO国際会議参加者は日本5%、中国や韓国は約50%で、このままでは先が危ぶまれます。ISOのような小さな国際会議は外国の専門家と長く深く議論する貴重な機会で、2021年のISO/TC206(ファインセラミックス)総会はパリ、2022年はブラッセル、2023年は日本で総会が開催されます。是非、若い方の参加を期待しています。
(今年度事業のポイント)
3月の理事会で今年度の業務計画が採択され、そのポイントは次のとおりです。業務計画及び予算はHPで閲覧できます。
1.国際標準課推進協議会会との統合によるJFCAの体制強化
2.グローバル競争力強化に向けた国家プロジェクトの立案
3.改訂Roadmap 2050の発表(12月)-
4.カーボンニュートラル研究会の発足
5.セラミックス学会との連携のよる人材育成
6.延期となった米国調査団(NASA、Penn State 大)の派遣(8月末)
(FCセミナー(旧イブニングセミナー)、見学会、)
2020年度は対面でのセミナー、見学会ができず、急遽WEB環境を整備し、オンラインでFCセミナーを実施し、延べ1700名の会員の参加を頂きました。しばらくはコロナの影響が続くと思われ、今年度は国内に加え海外講師の招聘、WEBと対面のハイブリットなどで新たなビジネスに役立つ情報を提供していきます。
今月は、4月13日にシミュレーションスクール(ブリヂストン)、4月27日に、FCセミナー(次世代センシングの動向)を開催します。
(政府のマテリアル戦略)
昨年から政府はマテリアルは自動車と並ぶ輸出産業の要、AI・バイオ・量子技術・マテリアルは戦略的な基盤技術(統合イノベーション戦略2020)の強化策を掲げています。既に、NEDOはマテリアル革新技術先導研究プログラムを創設し、先月、第1回目の公募が終わり、複数のセラミックスプロジェクトが応募しています。また、先月26日には、第6期科学技術・イノベーション基本計画(2021~2025年)が閣議決定されました。
(世界一には世界一の情報)
世界一には世界一のデータ・情報・知識と知恵が必要で、セラミックスにも世界地図が大事です。海外の代表的企業、米国CoorsTek、仏国Saint-Gobain、英国Morgan、独国CeramTec、中国潮州三環とともにグローバル市場の拡大を図っていくには、長期的な視点に立ち研究開発布陣の厚みを増していくことが大事です。今後、国際間の研究開発競争は一層激しさが予想され、ノーベル文学賞ボブ・ディランの歌詞、時代は変わる、溺れたくなければ泳ぐしかないと、時代は確実に変化しています。You better start swimming or you’ll sink like a stone. For the times they are a-changing
(HPの見方)
新年度になり新入社員も多いのでJFCAのHPを紹介します。現在のアクセス(ヒット数)は16万件/月、年間200万件となり、数年前の60万件と比べると生産額の伸びと同時にアクセス数もアップです。添付資料は、簡単にHPの見方を図にしたもので御活用下さい。
最後に、4月の人事異動で大杉(日本ガイシ)、川野(デンカ)、水野(日特)氏の3部長を迎えました。今年度も「頼りになる工業会」に向け活動を加速しますので、引き続き会員企業の御支援、御協力を宜しくお願い致します。