4月13日に第5回 日本ファインセラミックス協会シミュレーションスクール(WEB)が開催され約80名の方が聴講されました。
皆木氏は、(株)ブリヂストンに入社後、カリフォルニア大学バークレー校工学部機械工学科博士課程を修了され、現在は(株)ブリヂストン デジタルエンジニアリング部門にて、タイヤおよびゴム材料の数値解析および解析手法の開発に従事されています。
第5回では、本スクールの基礎編で解説された有限要素法と粒子法を活用したタイヤ開発の事例をご紹介頂きました。タイヤのゴムはカーボンブラック、硫黄、天然ゴム、合成ゴムの複合材からなることをご説明頂いた後、有限要素法による大規模シミュレーションにて複合材料の力学特性を予測する方法をご説明頂き、さらには、氷から水への相変化を考慮した粒子法によるシミュレーションにて氷上のタイヤの摩擦特性を予測する方法等もご説明頂きました。そのうえで、通常、知り得ないタイヤ開発の一旦を垣間見ることもできました。
本スクールは1回/月のペースで1年間開催しています。第6回は、金属材料における材料強度のばらつきを予測するための数値シミュレーションをご紹介します。皆様のご参加をお待ちしております。