5月28日に2021年度日本ファインセラミックス協会第2回FCセミナーとして「モビリティの進化とセラミックス材料への期待」をWEBにて開催しました。定員の2倍近い200名以上の参加があり、自動車の未来とセラミックス材料への期待に対して関心の高さがうかがえました。
ご講演では、100年に一度といわれる自動車業界の大変革期の中、トヨタ自動車におけるモビリティカンパニーへの変革、CASE(コネクティッド、自動化、シェアリング、電動化)への取組みとセラミックス材料への期待について説明頂きました。
例えば、自動化においては、センサー技術や高速情報処理技術の革新が著しく、これらに多用されるセラミックス材料には高度な誘電率の制御や熱対策が求められること。電動化においてはパワーコントロールユニットに搭載されるパワー半導体素子の進化に追従できる材料の提供が求められていること。その他、燃料電池、Liイオン電池(全固体電池)、排ガス浄化技術など、内容は多岐に渡りました。
安永賢一氏は、1991年九州大学にて修士課程修了後、トヨタ自動車に入社され、材料技術部にて自動車部品の開発に従事、2020年から電動化・環境材料技術部長に就任され、電動化及び環境材料技術に関連した業務に精力的に従事されておられます。
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