5月20日に第6回 日本ファインセラミックス協会シミュレーションスクール(WEB)が開催され約80名の方が聴講されました。
新宅先生は、2016年3月に東北大学大学院土木工学博士後期課程修了後、同年4月より、筑波大学システム情報系助教になられ、主に弾塑性変形や材料の損傷を表現するための材料モデルや、亀裂進展を再現するための有限要素法に関する研究に従事されています。
第6回は、微視的な不均一性によって生じる金属材料の巨視的な材料強度のバラつきを予測するための数値シミュレーションについてご講演頂きました。
金属材料は低温環境下や板厚が分厚い構造物などにおいては脆性破壊が発生することが知られています。そのため、へき開破壊・結晶すべりなどの弾塑性損傷メカニズムを考慮した材料モデルによる各結晶粒の微視構造を再現した数値シミュレーションから材料強度を予測する方法などをご紹介いただきました。
対象が金属材料のため、セラミックス技術者には馴染みが薄く、理解不足は否めませんが、金属材料における強度発現のメカニズムを知ることができました。
本スクールは1回/月のペースで1年間開催いたします。第6回は、金属材料における材料強度のばらつきを予測するための数値シミュレーションをご紹介します。皆様のご参加をお待ちしております。
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