6月28日に2021年度日本ファインセラミックス協会第2回FCセミナーとして「これからの火力発電技術~脱炭素社会を見すえ、主役はセラミックスに~」をWEBにて開催しました。定員を大幅に超える250名の参加があり、これからの火力発電技術とセラミックス材料への期待に対する関心の高さがうかがえました。
ご講演では、火力発電技術の進歩と、今後固体酸化物型燃料電池(SOFC)がいかに重要な役割を果たすかについて、基本原理にさかのぼりながら技術のポイントを分かり易く解説頂きました。
2050年カーボンニュートラル宣言を受けて、発電設備も大きな変革が迫られています。
再生可能エネルギーの増加と共に、これを補完する火力発電も一層の効率向上が要求されます。これまでの蒸気タービンの時代からコンバインドサイクルの時代へ、さらに高温型燃料電池が主役となるトリプル発電の時代となり、セラミックスで構成されるSOFCが発電の主役となります。
金子祥三先生は、東京大学工学部機械工学科を卒業後、三菱重工業に入社され、火力発電プラントの設計・建設に従事する傍ら、燃料電池、脱硝装置、石炭ガス化等の研究開発に従事され、同社取締役技師長を退任の後、2001年に(株)クリーンコールパワー研究所代表取締役副社長、2008に東京大学生産技術研究所特任教授兼エネルギー工学連携研究センター副センター長を歴任され、現在、同所研究顧問として、火力発電、SOFC等の技術発展に精力的にご活躍されておられます。
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