9月14日に「高周波対応フレキシブル誘電材料の研究開発」と題し、日鉄ケミカル&マテリアル(株)主任研究員 藤元伸悦様を講師にお迎えし、オンラインにて第10回シミュレーションスクールを開催いたしました。ご講演内容は、超先端材料超高速開発基盤技術プロジェクト(超超PJ)で取り組まれた成果でした。
CCL(Copper Clad Laminate)に用いられる誘電材料のポリイミドについて、マテリアルインフォマティックス(MI)を用い、ポリイミドのモノマー群の中から、低誘電率、低誘電正接を両立する酸二無水物とジアミンの組み合わせを効率的に見出す方法をご紹介頂きました。
誘電率は電子分極由来が基盤にあることから、第一原理計算によりスクリーニングを行うことができることを示され、機械学習により誘電率をランキングし、最後に分子動力学法により誘電率、誘電正接を計算し、低誘電率、低誘電正接となる組み合わせを抽出する一連の工程をご紹介くださいました。
以上