11月18日に「社会の安心・安全を支えるNICTの電磁波技術」と題し、NICT 電磁波研究所 所長 平和昌様を講師にお迎えし、オンラインにて第7回FCセミナーを開催しました。
NICTは、電磁波先進技術、革新的ネットワーク技術、サイバーセキュリティ技術、ユニバーサルコミュニケーション技術、フロンティアサイエンスを重点研究開発分野とし、その中の電磁波研究所は、電磁波伝搬研究センター、電磁波標準研究センター、電磁波先進研究センターからなっています。
本セミナーでは、電磁波研究所が取り組まれている社会の安心・安全を支える電磁波技術として、あらゆる社会活動の基準となる日本標準時の生成・配信、太陽活動から人類を守る宇宙天気予報、豪雨の卵をすばやく見つける次世代の高性能気象レーダーについてご講演いただきました。
日本の時刻の基準は、東経135度子午線が通る明石で決められていると思っている人が少なからずいるようですが、実は、NICTが維持運用する原子時計が日本の時刻をつくっていること、宇宙天気予報では、太陽表面の黒点付近でおきる「フレア」という爆発現象とその爆発で放射されるエネルギーを観測し、地球に与える影響を予測して予報・警報を発出し、必要に応じ電力網への影響などへの警鐘をならしていること、ゲリラ豪雨に代表される昨今の大規模自然災害対策の救世主の一つになると考えられている「フェーズドアレイ気象レーダー」の開発をNICTで進めていることなど、豊富な技術情報を交え、平易な言葉で解り易くご講演いただき、あらためて電磁波技術の重要性を認識する大変良い機会となりました。
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