「2022年度 イノベーションセミナー」のご案内です。
2022年は、経済安全保障元年と言われています。そこで、公安調査庁の方をお招きし、
技術やデータの観点から国内外で実際に発生した流出事案や、その対策についてご紹介いただきます。
他には、NEDOによるプロセスインフォマテックスに関連したセラミックスのイノベーションの必要性、東大 幾原先生による原子分解能走査透過電子顕微鏡を用いたセラミックスの焼結メカニズム等の解明と計3件の講演を行います。
皆さまのご参加をお待ちいたします。
■日 時 :2022年7月14日(木)13:20~16:40
■配信方法:Teamsで配信。
■参加費 :無料です(日本ファインセラミックス協会 会員限定)
■申込方法:JFCAホームページ/会員向けコンテンツより、お申込みください。
■申込締切:7月8日(金)定員になり次第、締め切らせて頂きます。
■定 員 : 120名
回線数に制限があるため、申込者多数の際には、1社あたり先着3名までとさせていただく場合があります。
<スケジュール・講演内容>
13:20-13:30 日本ファインセラミックス協会 専務理事 矢野友三郎 挨拶
13:30-14:30 「経済安全保障の確保について ~技術やデータの観点から~」公安調査庁
講演概要:国際社会において、国家安全保障を確保するために経済上の手段を用いる動きが先鋭化しています。このような中、機微な技術やデータ等の獲得を企図して、一見して正常な経済活動・学術活動を装って標的となる企業・大学等に接近するケースが発生しているほか、多岐にわたる流出経路も見受けられます。
本講演では、国内外で実際に発生した技術やデータ等の流出事案や、これを防止するために注意すべき点について紹介します。
14:30-15:30 「プロセスインフォマティクスが拓くファインセラミックスのイノベーション」
新エネルギー・産業技術総合開発機構 ユニット長 藤本辰雄 様
講演概要:IoT社会を支えるファインセラミックス電子部品は、超小型化開発等に伴って生じる新たな現象やメカニズム、および製造の各工程で生じる現象変化が最終製品の信頼性に与える影響、などの解明と開発の加速が課題になりつつあります。ファインセラミックス電子部品の製造工程をプロセスチェーンとして理解し、プロセスインフォマティクスを活用して連続する全工程を一貫して設計・最適化する開発の必要性についてNEDOでは本年1月にTSC Foresightレポートを纏め、公開しました。本講演ではその内容について紹介します。
15:30-15:40 休憩
15:40-16:40 「セラミックスの焼結および破壊メカニズムの原子レベルでの解明」
東京大学大学院工学系研究科総合研究機構 教授 幾原雄一 先生
講演概要:セラミックスを焼結する際、粒界移動に伴う粒成長が生じます。その素過程を原子レベルで解明することは、組織制御あるいは材料設計の観点から非常に重要です。本研究では、原子分解能走査透過電子顕微鏡(STEM)を用い、電子ビーム照射により粒界移動を促進させ、その素過程のその場観察を行いました。その結果、対応粒界の場合は粒界が逐次構造相変態を伴いながら、一般粒界の場合は近傍の原子空孔を吸収しながら移動する現象が明らかとなりました。また、セラミックスの破壊および変形現象を原子レベルで観察した結果についてもあわせて紹介します。
16:40閉会
■お問合せ窓口
(一社)日本ファインセラミックス協会 岩頭
〒105-0011
東京都港区芝公園1-2-6 ランドマーク芝公園2階
TEL(03)3431-8271,FAX (03)3431-8284
E-mail:iwagashira@jfca-net.or.jp
以上