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会長あいさつ
会長就任にあたって
この度、尾堂会長の後任として、会員の皆様のご推挙により新会長に就任いたしました。成長著しく、強い産業のひとつとなった日本のセラミックス業界の会長職を務めさせていただくことを大変光栄に存じます。同時に変革の只中で舵取りを担う責任の重さも実感しております。吉高副会長、大島新副会長をはじめ理事会役員、会員企業・事務局職員の皆様と力を合わせ、この重責を果たしていきたいと考えております。
昨年は、新型コロナウイルスの影響により、誰もが経験したことのない状況の中で、その対応に終始した1年であったといっても過言ではないと思います。いまだ、我々はその状況から脱したとはいえませんが、そのような中、技術の進歩への期待は、感染拡大前よりもさらに大きくなり、5Gなどの高速通信をはじめ再生可能エネルギーなど、世界が直面する社会課題の解決に向けて産官学が協力し、さまざまな技術開発に取り組んでおります。
日本のファインセラミックス産業は、世界市場の中で総生産額が3兆円を超え、その割合は約40%を占めるまでに成長してまいりました。今後も、マテリアルの高機能化、製造プロセスの革新などファインセラミックスを中心に、さらなる技術力の強化が期待されています。さらに私たちの強みを活かし、これまで以上に人類社会の進歩発展に貢献していきたいと考えております。
今年で35周年を迎える日本ファインセラミックス協会は、ファインセラミックス産業振興を掲げ、国際機関、政府機関、アカデミア、欧米団体と連携し、セラミックスソリューションを世界に発信してきました。今後も、①世界ルールをリードする ②市場をリードする ③材料をリードする という3つの方針に基づき、グローバルに活動を展開し、さらなる市場拡大を目指してまいります。
新型コロナウイルスにより、社会は急速に変化し、個人の価値観や働き方も多様化が進み、新たな社会への進化が求められています。これからの時代と社会に役立つファインセラミックス産業の実現に向けて、経済産業省及び関係省庁・団体の皆様のご指導を賜り、微力ではございますが最善の努力を尽くす所存でございます。会員企業の皆様のご指導ご鞭撻の程、何卒宜しくお願い申し上げます。